【案件レビュー】葛飾区東金町5丁目
S造7階・25㎡×19戸の収益共同住宅を検討
今回検討したのは、東京都葛飾区東金町5丁目の売土地です。
JR常磐線「金町」駅徒歩19分、京成金町線「京成金町」駅徒歩20分。
約121.85㎡の整形地について、**S造7階建・25㎡×19戸・延床約520㎡**の収益共同住宅として成立性を検討しました。
土地面積121.85㎡(36.85坪)・容積率400%・建築条件なし・都道471号金町線 幅員約25m・整形地となっています。
物件概要
- 所在地:東京都葛飾区東金町5丁目
- 交通①:JR常磐線「金町」駅 徒歩19分
- 交通②:京成金町線「京成金町」駅 徒歩20分
- 土地価格:4,800万円
- 土地面積:121.85㎡(36.85坪)
- 用途地域:準工業地域
- 建蔽率:60%
- 容積率:400%
- 接道:都道471号金町線
- 前面道路幅員:約25m
- 敷地形状:整形地
- 建築条件:なし
ボリューム検討
今回の想定計画は、
S造7階建
25㎡×19戸
延床約520㎡
です。
想定建物
- 構造:S造
- 階数:7階建
- 戸数:19戸
- 住戸面積:25㎡/戸
- 住戸面積合計:475㎡
- 共用部:約45㎡
- 延床面積:約520㎡
- 想定間取り:1K中心
- エレベーター:あり想定
今回は、**住戸部分475㎡+共用部約45㎡=延床約520㎡**として整理します。
19戸規模であれば、東京エリアの単身者向け住宅として、1戸25㎡の居住性を確保しながら戸数も取れるバランスの良い計画です。
容積率の考え方
本件は、前面道路幅員が約25mあるため、道路容積率による制限は実質問題になりにくく、指定容積率400%を素直に活用しやすい土地です。
容積率算定対象
土地121.85㎡ × 400%
= 約487.4㎡
今回の住戸部分は、
25㎡ × 19戸 = 475㎡
です。
したがって、475㎡ < 約487.4㎡
となり、住戸部分は容積率の範囲内に収まる計画です。
今回の当社ルールでは、
- 容積率算定対象は住戸部分のみ
- 共用階段・共用廊下等は容積率に算入しない
- ただし延床面積には含める
としているため、
- 住戸部分:475㎡
- 共用部:約45㎡
- 延床:約520㎡
で成立性を見ています。
建蔽率の考え方
指定建蔽率は**60%**です。
121.85㎡ × 60%
= 約73.1㎡
が建築面積の目安です。
延床520㎡を7階で単純平均すると、
520㎡ ÷ 7階
= 約74.3㎡/階
となります。
本件はほぼ整形の土地形状で、間口・奥行のバランスも比較的素直なため、共同住宅の平面計画は進めやすい部類と考えます。
建築計画イメージ
一例として、以下のような構成が考えられます。
想定構成
- 1階:住戸1戸+エントランス+共用設備+階段+EV
- 2階~7階:各階3戸
- 合計:19戸
この場合、
- 1階:1戸
- 2~7階:3戸 × 6フロア = 18戸
- 合計:19戸
となります。
敷地の整形性と前面道路の広さを活かしながら、7階建で19戸を確保する都市型収益マンションとして検討できます。
賃料想定
金町駅徒歩19分、新築25㎡クラスの単身者向け住戸を前提に、今回はやや保守的に、
想定賃料:6.5万円/戸
で試算します。
満室想定年収
6.5万円 × 19戸 × 12か月
= 1,482万円/年
収益シミュレーション
土地費
4,800万円
建築費
S造7階建・延床約520㎡
約157.3坪
S造建築費を概算で、
120万円/坪
とすると、
157.3坪 × 120万円
= 約1億8,876万円
土地+建物
4,800万円 + 1億8,876万円
= 約2億3,676万円
※上記は土地費+概算建築費による簡易試算です。
※実際には、設計監理料・確認申請費・構造設計・外構・地盤関連・登記費用・融資費用・税金等を別途見込む必要があります。
想定表面利回り
年間満室賃料1,482万円の場合、
1,482万円 ÷ 2億3,676万円 × 100
= 約6.3%
となります。
東京エリアで当社が一つの目安としている**表面利回り6%**を上回る試算です。
賃料別シミュレーション
| 想定賃料 | 年間満室収入 | 想定表面利回り |
|---|---|---|
| 6.0万円 | 1,368万円 | 約5.8% |
| 6.5万円 | 1,482万円 | 約6.3% |
| 7.0万円 | 1,596万円 | 約6.7% |
| 7.5万円 | 1,710万円 | 約7.2% |
今回の計画では、1戸あたり月額6.3万円前後が表面利回り6%確保の一つの目安になります。
この案件の良い点
1.整形地で計画しやすい
販売資料上、敷地はほぼ整形で、共同住宅の配置計画を組みやすい土地です。
2.前面道路約25m
都道471号金町線に面し、前面道路幅員が約25mあるため、道路容積率による圧縮を受けにくく、容積率400%を活かしやすい条件です。
3.121.85㎡で19戸を確保できる
約122㎡の敷地規模でありながら、25㎡×19戸まで検討できる点は大きな魅力です。
4.土地価格4,800万円
19戸で割ると、土地原価は
約253万円/戸
となります。
東京23区案件としては、戸数に対する土地価格のバランスが比較的良好です。
5.東京基準6%を超える可能性
想定賃料6.5万円/戸で、**表面利回り約6.3%**となり、東京基準をクリアできる可能性があります。
総合評価
葛飾区東金町5丁目は、
整形地・前面道路約25m・容積率400%・土地121.85㎡
という条件を活かし、
S造7階建・25㎡×19戸・延床約520㎡
の収益共同住宅として十分検討価値のある案件です。
今回の概算では、
- 土地+建物:約2億3,676万円
- 想定年収:約1,482万円
- 想定表面利回り:約6.3%
となりました。
駅距離はややありますが、土地価格・土地形状・容積効率のバランスが良く、戸数をしっかり確保できる東京案件として、前向きに評価できる土地と考えます。
※本記事は販売資料をもとにした簡易的な事業性検討です。想定建物・戸数・賃料・建築費等は当社による概算であり、実際の建築可否・法令適合性・収益性を保証するものではありません。詳細計画にあたっては、行政等への最終確認が必要です。