【Case Review】八王子市元本郷町3丁目|木造3階・25㎡×9戸の収益共同住宅を検討
今回検討したのは、東京都八王子市元本郷町3丁目の売土地です。
JR中央線「西八王子」駅徒歩9分。土地面積172.42㎡(約52.15坪)の敷地について、
木造3階建・25㎡×9戸・延床約290㎡
の収益共同住宅として事業性を検討しました。
価格4,790万円、準工業地域、建蔽率60%・容積率200%、南側公道約5m、現況駐車場、建築条件なしの土地となります。
物件概要
- 所在地:東京都八王子市元本郷町3丁目
- 交通:JR中央線「西八王子」駅 徒歩9分
- 土地価格:4,790万円
- 土地面積:172.42㎡(約52.15坪)
- 土地権利:所有権
- 地目:宅地
- 都市計画:市街化区域
- 用途地域:準工業地域
- 建蔽率:60%
- 容積率:200%
- 高度地区:第二種高度地区
- 防火指定:準防火地域
- 前面道路:南側公道 約5m
- 接道間口:約6.49m
- 現況:駐車場
- 建築条件:なし
南側約5m公道に約6.49m接道しており、共同住宅計画として一定の接道幅を確保しています。
ボリューム検討
今回の想定計画は、
木造3階建
25㎡×9戸
延床約290㎡
です。
想定建物
- 構造:木造
- 階数:3階建
- 戸数:9戸
- 住戸面積:25㎡/戸
- 住戸面積合計:225㎡
- 共用部等:約65㎡
- 延床面積:約290㎡
- 想定間取り:1K~1DK
住戸部分225㎡に対して、共用部等は約65㎡。
共用部率:約22.4%を想定します。
容積率の考え方
本物件の指定容積率は**200%**です。
準工業地域で前面道路幅員が約5mあるため、
5m×0.6=300%
となります。
指定容積率200%の方が小さいため、
実効容積率=200%です。
容積対象床
172.42㎡×200%= 約344.8㎡です。
今回の想定延床290㎡は、
290㎡<約344.8㎡
となり、容積率には一定の余裕があります。
さらに、共同住宅の共用廊下・階段等について容積率算定上の不算入が適用できる場合には、計画上さらに余裕が生じます。
建蔽率の検討
指定建蔽率は**60%**です。
172.42㎡×60%= 約103.5㎡
が建築面積の基本上限です。
今回の延床290㎡を3階で単純平均すると、
290㎡÷3階=約96.7㎡/階です。
したがって約96.7㎡<約103.5㎡
となり、単純計算上は建蔽率内に収まります。
今回の計画は建蔽率上限に比較的近いため、
- バルコニー
- 軒
- 共用階段
- 建築面積算定
- 外部設備
等を含めた詳細設計で確認する必要があります。
建築計画イメージ
9戸を3階で構成する場合、
1階
25㎡×3戸
2階
25㎡×3戸
3階
25㎡×3戸
合計、
25㎡×9戸=225㎡
を住戸部分として想定します。
共用階段・廊下・PS・エントランス等を含め、
延床約290㎡とする計画です。
各階3戸×3層というシンプルな構成のため、水回り・構造壁・設備配管を上下階で揃えやすく、木造共同住宅として合理的な計画にしやすい構成です。
賃料想定
ここからは販売資料ではなく、当社による初期事業性確認のための概算条件です。
西八王子駅徒歩9分、新築25㎡クラスの単身者向け住戸を想定し、今回は、
想定賃料:7.0万円/戸として試算します。
満室想定年収
7.0万円×9戸×12か月= 756万円/年
収益シミュレーション
土地費
4,790万円
建築費
木造3階建・延床290㎡
290㎡÷3.3058
=約87.7坪
木造建築費を当社概算基準の、
80万円/坪とすると、
87.7坪×80万円= 約7,018万円
土地+建物
4,790万円+7,018万円= 約1億1,808万円
※設計費・外構費・地盤関連費・確認申請費・融資費用・税金等は含まない簡易試算です。
想定表面利回り
年間満室賃料756万円の場合、
756万円÷1億1,808万円×100
= 約6.4%となります。
東京エリアで当社が一つの目安としている、
表面利回り6%を上回る試算です。
賃料別シミュレーション
| 想定賃料 | 年間満室収入 | 想定表面利回り |
|---|---|---|
| 6.0万円 | 648万円 | 約5.5% |
| 6.5万円 | 702万円 | 約5.9% |
| 7.0万円 | 756万円 | 約6.4% |
| 7.5万円 | 810万円 | 約6.9% |
| 8.0万円 | 864万円 | 約7.3% |
今回の概算では、月額約6.6万円/戸
が表面利回り6%確保のおおよその目安になります。
この案件の良い点
1.西八王子駅徒歩9分
JR中央線「西八王子」駅徒歩9分という立地で、単身者向け賃貸住宅として一定の募集力が期待できます。
2.土地約52坪
172.42㎡の土地があり、木造3階・9戸の共同住宅を検討できる規模です。
3.接道間口約6.49m
東京案件では道路幅員だけでなく、実際の接道間口が重要です。
本案件は南側5m公道に約6.49m接しており、これまで見送った2~3m接道案件と比較すると、共同住宅計画を検討しやすい条件です。
4.現況駐車場
販売資料では現況駐車場のため、既存建物の解体費を必要としない点は大きなメリットです。
5.建築条件なし
設計者・施工会社を自由に選択でき、木造3階の建築費を比較しながら事業計画を組むことができます。
6.容積率に余裕
容積上限約344.8㎡に対して、今回の延床は約290㎡。
容積を無理に使い切らない計画です。
7.東京6%基準を確保できる可能性
今回の概算では、
平均賃料7万円で表面利回り約6.4%。
平均6.6万円程度から東京6%基準が見えてきます。
総合評価
八王子市元本郷町3丁目は、
西八王子駅徒歩9分・土地約52坪・5m公道・接道約6.5m・現況駐車場
という条件を活かし、
木造3階建・25㎡×9戸・延床約290㎡
を検討する収益共同住宅案件です。
今回の概算では、
- 土地+建物:約1億1,808万円
- 年間満室賃料:約756万円
- 想定表面利回り:約6.4%
となりました。
東京6%基準を上回る可能性があり、現況駐車場のため解体費が不要という点も事業性を高めています。解体費を抑えながら9戸を確保し、東京6%基準を狙えるバランスの良い木造共同住宅候補と考えます。
※本記事は販売資料をもとにした簡易的な事業性検討です。想定建物・戸数・賃料・建築費等は概算であり、実際の建築可否・法令適合性・収益性を保証するものではありません。詳細計画にあたっては、行政等への最終確認が必要です。
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