【Case Review】藤井寺市道明寺2丁目|木造3階・25㎡×22戸の収益共同住宅を検討
今回検討したのは、藤井寺市道明寺2丁目の売土地です。
近鉄南大阪線「道明寺」駅徒歩4分。公簿387.48㎡のまとまった敷地について、
木造3階建・25㎡×22戸・延床約660㎡
の収益共同住宅として事業性を検討しました。
価格6,500万円、近隣商業地域、建蔽率80%・容積率300%、現況更地、建築条件なしの土地。
物件概要
- 所在地:大阪府藤井寺市道明寺2丁目
- 交通:近鉄南大阪線「道明寺」駅 徒歩4分
- 土地価格:6,500万円
- 土地面積(公簿):387.48㎡
- 有効宅地面積:約111.12坪(約367㎡)
- 土地権利:所有権
- 地目:宅地
- 都市計画:市街化区域
- 用途地域:近隣商業地域
- 建蔽率:80%
- 容積率:300%
- 北側道路:私道 約6.0m
- 北側接道:約15.4m
- 西側道路:私道 約2.2m
- 西側接道:約20.0m
- 現況:更地
- 建築条件:なし
- 引渡し:相談
ボリューム検討
今回の想定計画は、
木造3階建
25㎡×22戸
延床約660㎡
です。
想定建物
- 構造:木造
- 階数:3階建
- 戸数:22戸
- 住戸面積:25㎡/戸
- 住戸面積合計:550㎡
- 共用部等:約110㎡
- 延床面積:約660㎡
- 想定間取り:1K~1DK
住戸部分550㎡に対して共用部約110㎡となり、
共用部率:約16.7%
です。
22戸規模の木造共同住宅として、比較的効率の良いプランを想定します。
容積率の考え方
本物件の指定容積率は**300%**です。
北側道路幅員約6.0mを建築基準法上の前面道路として利用できることを前提とすると、
近隣商業地域では、6.0m×0.6=360%となります。
指定容積率300%の方が小さいため、
実効容積率=300%
として検討できます。
有効宅地面積を基準とした場合
有効宅地面積を約367㎡とすると、
367㎡×300%=約1,101㎡
が容積対象床の上限目安です。
今回の延床660㎡は、
660㎡<約1,101㎡
となり、容積率には十分な余裕があります。
実際の容積消化率は、660㎡÷約367㎡=約180%程度です。
したがって、容積率上限いっぱいまで建築するのではなく、木造3階として無理のない規模に抑えた計画です。
建蔽率の検討
指定建蔽率は**80%**です。
有効宅地面積約367㎡の場合、
367㎡×80%=約294㎡
が建築面積の上限目安です。
今回の延床660㎡を3階で単純平均すると、
660㎡÷3階=約220㎡/階です。
したがって、約220㎡<約294㎡
となり、建蔽率については十分な余裕があります。
この余裕を、
- 駐輪場
- ゴミ置場
- 共用通路
- 建物周囲の避難空地
- 採光・通風
- 設備スペース
等に活用します。
建築計画イメージ
22戸を3階で構成する一例として、
1階
25㎡×7戸
2階
25㎡×7戸
3階
25㎡×8戸
合計、
25㎡×22戸=550㎡
を住戸部分として想定します。
共用階段・廊下・エントランス・PS等を含めて、
延床約660㎡とする計画です。
敷地規模に対して建蔽率に余裕があるため、住戸数だけを最大化するのではなく、外部空間や共用部の使いやすさを確保した計画が可能です。
賃料想定
ここからは販売資料ではなく、当社による初期事業性確認のための概算条件です。
道明寺駅徒歩4分、新築25㎡クラスの単身者向け住戸を想定し、今回は、
想定賃料:6.5万円/戸として試算します。
満室想定年収
6.5万円×22戸×12か月= 1,716万円/年
収益シミュレーション
土地費
6,500万円
建築費
木造3階建・延床660㎡
660㎡÷3.3058
=約199.7坪
木造建築費を当社概算基準の、
80万円/坪とすると、
199.7坪×80万円
= 約1億5,976万円
土地+建物
6,500万円+1億5,976万円
= 約2億2,476万円
※設計費・外構費・地盤関連費・確認申請費・私道関連費・融資費用・税金等は含まない簡易試算です。
想定表面利回り
年間満室賃料1,716万円の場合、
1,716万円÷2億2,476万円×100
= 約7.6%となります。
大阪エリアで当社が一つの目安としている、
表面利回り7%
を上回る試算です。
賃料別シミュレーション
| 想定賃料 | 年間満室収入 | 想定表面利回り |
|---|---|---|
| 5.5万円 | 1,452万円 | 約6.5% |
| 6.0万円 | 1,584万円 | 約7.0% |
| 6.5万円 | 1,716万円 | 約7.6% |
| 7.0万円 | 1,848万円 | 約8.2% |
| 7.5万円 | 1,980万円 | 約8.8% |
今回の概算では、
月額約6.0万円/戸が表面利回り7%確保のおおよその目安になります。
この案件の良い点
1.道明寺駅徒歩4分
駅徒歩4分という立地は、単身者向け共同住宅の賃貸募集上、大きなメリットです。
2.有効宅地約111坪
有効宅地約367㎡のまとまった土地があり、22戸規模の木造共同住宅を計画できます。
3.近隣商業地域・容積率300%
法定容積に大きな余裕があります。
今回の延床660㎡では容積率約180%程度なので、過度に容積を使い切る計画ではありません。
4.建蔽率にも余裕
建築面積を約220㎡前後とした場合、建蔽率上限約294㎡に対して余裕があります。
駐輪場・ゴミ置場・共用動線等を確保しやすい計画です。
5.現況更地
既存建物の解体工程がなく、比較的事業化しやすい土地です。
6.建築条件なし
施工会社・設計者を自由に選択できるため、木造3階建築のコストコントロールがしやすい案件です。
7.22戸のスケールメリット
22戸確保できることで、小規模共同住宅と比較して、
- 共用部
- 設計費
- 外構費
- 設備費
等の固定費を戸数で分散しやすくなります。
8.7%ラインに比較的余裕
今回の概算では、平均賃料6万円程度でも表面利回り約7%。
6.5万円が確保できれば、
表面利回り約7.6%
となります。
総合評価
藤井寺市道明寺2丁目は、
道明寺駅徒歩4分・有効宅地約111坪・近隣商業地域300%・現況更地
という条件を活かし、
木造3階建・25㎡×22戸・延床約660㎡
を検討する中規模収益共同住宅案件です。
今回の概算では、
- 土地+建物:約2億2,476万円
- 年間満室賃料:約1,716万円
- 想定表面利回り:約7.6%
となりました。
平均賃料約6万円でも7%ラインが見えるため、収益性には比較的余裕があります。
大阪7%基準を確保しながら、22戸というスケールメリットを活かせる有力な木造共同住宅候補と考えます。
※本記事は販売資料をもとにした簡易的な事業性検討です。想定建物・戸数・賃料・建築費等は当社による概算であり、実際の建築可否・法令適合性・収益性を保証するものではありません。特に私道の道路種別・権利関係・有効宅地面積については、行政等への最終確認が必要です。