【Case Review】門真市元町|S造8階・25㎡×16戸の収益共同住宅を検討
S造8階・25㎡×16戸の収益共同住宅を検討
今回検討したのは、大阪府門真市元町の売土地です。
京阪本線・大阪モノレール「門真市」駅徒歩2分。土地面積102.34㎡のコンパクトな駅近商業地について、**S造8階建・25㎡×16戸・延床約520㎡**の収益共同住宅として事業性を検討しました。
価格4,980万円、土地面積102.34㎡(約30.95坪)、商業地域、建蔽率90%・容積率400%、現況更地、確定測量済、建築条件なしの土地となります。
物件概要
- 所在地:大阪府門真市元町
- 交通①:京阪本線「門真市」駅 徒歩2分
- 交通②:大阪モノレール本線「門真市」駅 徒歩2分
- 土地価格:4,980万円
- 土地面積:102.34㎡(約30.95坪)
- 土地権利:所有権
- 地目:宅地
- 用途地域:商業地域
- 建蔽率:90%
- 容積率:400%
- 現況:更地
- 建築条件:なし
- 測量:確定測量済
駅徒歩2分・商業地域・高容積率という条件を活かした、中層収益共同住宅を想定します。
ボリューム検討
今回の想定計画は、
S造8階建
25㎡×16戸
延床約520㎡
です。
想定建物
- 構造:S造
- 階数:8階建
- 戸数:16戸
- 住戸面積:25㎡/戸
- 住戸面積合計:400㎡
- 共用部等:約120㎡
- 延床面積:約520㎡
- 想定間取り:1K~1DK
基本的には、
1フロア2戸 × 8階=16戸
をベースに検討します。
容積率の考え方
指定容積率は**400%**です。
土地面積102.34㎡に対して、
102.34㎡ × 400%
=約409.4㎡
が容積率上の上限目安です。
今回の住戸部分は、
25㎡ × 16戸
=400㎡
です。
したがって、
400㎡ < 約409.4㎡
となり、住戸部分だけを見ると指定容積率の範囲内です。
今回の計画では、
住戸400㎡+共用部等約120㎡=延床約520㎡
として整理します。
共同住宅では一定の共用廊下・階段等が容積率算定から除外されるため、今回のような計画では共用部のうち、どの部分が容積不算入となるかが非常に重要です。
EV・エントランス・設備スペース等についてはすべてが自動的に除外されるわけではないため、実施設計段階で詳細な面積確認が必要です。
建蔽率の検討
指定建蔽率は**90%**です。
土地面積102.34㎡に対して、
102.34㎡ × 90%
=約92.1㎡
が建築面積の目安です。
延床520㎡を8階で単純平均すると、
520㎡ ÷ 8階
=約65㎡/階
となります。
したがって、約65㎡ < 約92.1㎡
となり、建蔽率については比較的余裕があります。
本件では建蔽率より、
65㎡程度のフロアに25㎡住戸2戸+EV+階段+共用動線を効率よく配置できるか
が設計上のポイントになります。
建築計画イメージ
1~8階
25㎡×2戸
合計25㎡×16戸=400㎡
を住戸部分として想定。
共用廊下・階段・エントランス・EV等を含め、
延床約520㎡
として検討します。
賃料想定
ここからは当社による事業性確認のための概算です。
門真市駅徒歩2分、新築25㎡クラスの単身者向け住戸を想定し、今回は、
想定賃料:7.0万円/戸
として試算します。
満室想定年収
7.0万円 × 16戸 × 12か月
= 1,344万円/年
収益シミュレーション
土地費
4,980万円
建築費
S造8階建・延床520㎡
約157.3坪
S造建築費を当社概算基準の、
120万円/坪
とすると、
157.3坪 × 120万円
= 約1億8,876万円
土地+建物
4,980万円 + 1億8,876万円
= 約2億3,856万円
※設計費・外構費・地盤関連費・確認申請費・融資費用・税金等は含まない簡易試算です。
想定表面利回り
年間満室賃料1,344万円の場合、
1,344万円 ÷ 2億3,856万円 ×100
= 約5.6%
となります。
大阪エリアで当社が一つの目安としている**表面利回り7%**には届かないものの、前回の12戸案より収益性は改善します。
賃料別シミュレーション
| 想定賃料 | 年間満室収入 | 想定表面利回り |
|---|---|---|
| 7.0万円 | 1,344万円 | 約5.6% |
| 7.5万円 | 1,440万円 | 約6.0% |
| 8.0万円 | 1,536万円 | 約6.4% |
| 8.5万円 | 1,632万円 | 約6.8% |
| 9.0万円 | 1,728万円 | 約7.2% |
今回の概算では、月額約8.7万円前後が表面利回り7%確保の一つの目安になります。
したがって、本案件では、
実勢賃料の精査+建築費の圧縮
が事業成立性を左右します。
この案件の良い点
1.門真市駅徒歩2分
京阪本線と大阪モノレールを利用できる「門真市」駅徒歩2分は、本案件最大の強みです。
駅近立地は単身者向け共同住宅との相性が良く、長期的な入居募集を考えるうえでも大きなプラス材料です。
2.商業地域・容積率400%
約31坪というコンパクトな土地ながら、
容積率400%
を活用できます。
今回のようなS造による縦方向の土地活用と相性の良い条件です。
3.S造8階で16戸を確保
今回、2戸/階 × 8層=16戸
とすることで、限られた土地面積を立体的に活用します。
土地取得費を16戸に分散できる点も、12戸案と比較したメリットです。
4.25㎡を維持
住戸数を増やしながらも、
25㎡/戸
を維持する設定です。
極端な狭小住戸とせず、1K~1DKとして一定の商品性を確保することを想定しています。
5.現況更地・確定測量済
現況更地で確定測量済みのため、既存建物の解体工程がなく、初期のボリューム検討を進めやすい案件です。
総合評価
門真市元町は、
駅徒歩2分・商業地域・容積率400%・現況更地
という条件を活かし、
S造8階建・25㎡×16戸・延床約520㎡
という高密度な収益共同住宅を検討する案件です。
今回の概算では、
- 土地+建物:約2億3,856万円
- 年間満室賃料:約1,344万円
- 想定表面利回り:約5.6%
となりました。
12戸案から16戸へ戸数を増やすことで収益性は改善しますが、現状の建築単価を前提にすると、大阪7%の基準達成にはさらに事業費・賃料双方の精査が必要です。
駅徒歩2分という立地ポテンシャルを活かしながら、「高容積・中高層化」によって収益性改善を目指す案件候補として注目したい計画です。
※本記事は販売資料をもとにした簡易的な事業性検討です。想定建物・戸数・賃料・建築費等は当社による概算であり、実際の建築可否・法令適合性・収益性を保証するものではありません。詳細計画にあたっては、行政等への最終確認が必要です。